国産カメラの歴史


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国産カメラの歴史

(29)チェリー手堤用暗函(複製)
  1903年(明治36年)、小西本店

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 日本初の市販カメラ。名刺判の乾板を使用する木製革張りのボックスカメラで、固定焦点、固定絞りの単レンズ・シャッター。2円30銭。

 小西本店(小西六本店)は1873年(明治6年)に創業。1903年、国産初の印画紙を発売。1940年には国産初のカラーフィルム「さくら天然色フヰルム」発売。1987年に社名をコニカに変更。現在はコニカミノルタホールディングスとなっている。

 なお、厳密な意味での国産カメラ第1号は、ミノルタの母体となった「日独写真機商店」が1929年に出した『ニフカレッテ』である。

(30)チャンピオン手堤暗箱
  1904年(明治37年)、小西本店

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 国産マガジンカメラとして最古の部類に属する。100分の1秒までのロータリーシャッター(羽根の回転によって開閉)内蔵。8円50銭。

(31)ミニマム・アイデア
  1911年(明治44年)、小西六本店

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 9円50銭で発売された国産小型カメラ。ミニマム写真会というユーザークラブが作られるほどの人気だった。

(32)リリィ2号
  1916年(大正5年)、小西六本店

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 ドイツ・フォクトレンダー社のベルクハイルを見本に作った横位置用ハンドカメラ。大正時代に入って部品の国産化が進められていくが、このカメラも国産シャッターが内蔵されている。1934年の「リリィ昭和9年型」には、本格的な国産レンズ第1号のヘキサーF4.5が搭載された。


(33)アイデア・スプリング
  1926年(昭和元年)、小西六

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 ドイツ・ゲルツ社のアンゴーを模した報道用カメラ。日本初のクラップカメラ(蛇腹等で折りたためるカメラ)。シャッター速度は10分の1から1000分の1まで。

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これがオリジナルのアンゴー

(34)さくらカメラ
  1931年(昭和6年)、小西六

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 戦前の国産ボックスカメラの代表機。ブローニー全判だが、ベスト判(4×6.5cm)も撮影可能。固定焦点の単玉レンズ付き。

(35)ハンザ・キヤノン
  1935年(昭和10年)、精機工学研究所

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 キヤノン1号機(この前の型のカンノンは試作のみ)。国産初の35mmフォーカルプレンカメラ(フィルムのすぐ前にシャッターがある機構)。キヤノンの前身である精機工学が生産し、近江屋写真用品株式会社が独占販売権を握った。ちなみにハンザとは中世ヨーロッパの商人組合ハンザ同盟に由来(近江屋の商標)。

(36)ミノルタフレックス1号機
  1937年(昭和12年)、千代田光学

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 ミノルタ初の2眼レフ。多重露出可能な6×6判。製造は旭光学。ミノルタは2眼レフを得意としていたが、1947年発売の「ミノルタ35」以降、35mmカメラにシフトしていく。なお、ミノルタの初号機は1929年のニフカレッテ。

(37)ニコン1号機
  1948年(昭和23年)、日本光学

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日本光学(ニコン)の第1号機。外観はコンタックス、内部機構はライカをモデルにしている。

(38)アサヒフレックス1号機
  1952年(昭和27年)、旭光学

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 ペンタックスが出した日本初の35mm一眼レフ。発売価格は23000円。

(39)リコレット
  1954年(昭和29年)、理研光学

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 リコーが初めて売り出した普及型35mmカメラ。発売は前年1953年。


(40)ニコレックスズーム35
  1963年(昭和38年)、日本光学

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 世界初のズームレンズ付き一眼レフ。ズームレンズは43〜83mmF3.5。


(41)ヤシカ・エレクトロ35
  1966年(昭和41年)

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 電子シャッターを装備した国産最初のカメラ


(42)ペンタックス ME F
  1981年(昭和56年) 旭光学

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 世界初のオートフォーカス一眼レフカメラ